誰でも簡単に折りたため、気軽に持ち運ぶことのできる「A-bike」というフォールディングバイク(折りたたみ自転車)をホテルのフロントで受け取り、レンタサイクルとして利用できるサービス「WHeeLING TOKYO」が東京23区内を対象に2019年6月にスタートしました。原宿〜渋谷間でオススメのかき氷を巡りながら実際に利用してみましたので、ぜひご覧ください。
公共交通機関が発達した東京都内ですが、行きたい場所が駅前にあるとは限りません。駅からの距離が中途半端な複数の場所を1日で巡りたい時、駐車場や渋滞の心配がある車での移動は論外として、全ての移動を自転車でしようにも駐輪場所に困りそうだし、途中で電車にも乗れない。そんな時にオススメなのがフォールディングバイクでの輪行ですが、「WHeeLING TOKYO」でレンタルできる自転車 “WHeeLING BIKE” はその中でも究極のコンパクト性が特徴の「A-bike」を採用しています。
<WHeeLING BIKEのデリバリー>
WHeeLING TOKYOの利用方法は、事前にWebで予約・支払いを済ませておくだけ。それだけで当日の朝、宿泊先のフロントで自転車を受け取ることができます。ホテルのロビーで自転車?と思いますが、実際には下の写真のとおり、鞄ひとつを受け取るだけの手軽さです。ホテルや旅館での宿泊が前提となるサービスですが、出張や観光で都内を訪れる人には強力なツールになりそうです。

今回は、フリーアナウンサーで女優の長久梨那(ながひさりな)さんに、実際にサービスを体験していただきました。身長160cm弱と小柄な体格の方ですが、WHeeLING BIKEは6.79kgと非常に軽いので扱いには全く問題ありませんでした。事前予約では複数台のレンタルも可能なので、同行者の分も同時に申し込めます。
<公共交通機関での移動>
縦横無尽に張り巡らされた都内の鉄道網。利用者も多いので、通勤時間帯での輪行はNGというのが一般的なマナーとされていますが、この携帯性の良さなら朝の通勤ラッシュでも躊躇せずに持ち込めます。今回はホテルのある半蔵門からかき氷屋のある原宿までを輪行してみました。

専用バックパックには十分なクッション性があり、背負っても背中にゴツゴツ当たらず、周りの人にも迷惑をかけません。カラダにぴったりとフィットして背負えるので、自転車を背負ってる!という感覚が全くなく、PCや資料を持ち歩くビジネスマンの荷物よりも軽そうです。背中からはみ出さないサイズのおかげで、狭い改札口もすんなり通過。乗り換えや人混みの中でもスムーズに移動できました。
<WHeeLING BIKEと原宿を散策>
写真は竹下通りです。WHeeLING BIKEで採用されているA-bikeは簡単にバックパックに収納できるだけでなく、自転車そのもののカタチも自在に変えられるのが特徴。例えば人の通行の多い通りでは、写真の様に細く折りたたんだ状態で気軽に押し歩くこともできます。隣をいくスーツケースと比べれば、そのコンパクトさは一目瞭然ですね。
1軒目に入ったスイーツカフェは「SNOWY VILLAGE 原宿本店」。真っ白なミルク氷の中と上にたっぷりとトッピングされた様子は、インパクトそのもの。口の中でふわっと溶ける甘い粉雪はとても美味しいのですが、一人にはもったいないボリュームかも…。

長久さんがオーダーしたのは「生スイカ」のかき氷。コロコロと可愛いすいかの果肉からジュワッと溢れ出る甘い果汁は、濃厚なミルキー氷との相性も抜群。シャリシャリしたスイカの食感も涼しげで◎。その大きさには驚きました。
店を出てすぐ、突然激しい夕立に見舞われました。が、サッとバッグに入れて大きめの商業施設に入れば、雨宿りしながら買い物なども。状況に応じて素早く対応できるのが、A-bikeの凄さです。

雨上がりの表参道とWHeeLING BIKE。トレンドの最先端が発信されている街並みに、スタイリッシュなA-bikeのフォルムがマッチしていました。ちょっと自転車に興味がありそうな方からは、結構見られていましたよ。
<代々木方面経由で渋谷まで>
WHeeLING BIKEで採用しているA-bikeのタイヤサイズは8インチで、一般的にイメージするサイクリング目的には正直言ってオススメできません。が、ペダル1回転あたりの走行距離はおよそ3.8mで、シティサイクル(ママチャリ)の4.0~4.3mにやや劣る程度。思った以上に走ります。今回の原宿→代々木方面→渋谷といった、それほど遠くはないものの徒歩での移動には無理がある程度のエリアを巡るのに、ちょうどいい感じです。もちろん公共交通機関での輪行や、今回のように店の中への持ち込みがあれば、A-bikeは最強です。

WHeeLING BIKEのA-bikeではノーパンクタイヤを装着していて、パンクの心配が一切無いのも重要なポイントです。8インチサイズのタイヤは小径自転車の中でも極小径と呼ばれ、慣れるまでに多少時間のかかる方もおられますが、長久さんは一瞬で乗りこなしていました。車のスピードにあわせて車道をガンガンに飛ばす…なんていう乗り方はできませんが、狭い範囲をポタリング(自転車散歩)する時にとても重宝する自転車です。何より、自転車は気持ちがいい!
ここで、A-bikeの車体のカタチをご覧いただきましょう。1枚目の写真は、乗って走る際の状態です。とても小さく折りたためるのに、普通の自転車のサイズに展開できるのが不思議ですね。サドル(椅子の部分)の高さは身長に合わせて簡単に調整できます。
次は、フレームを細長く折りたたんで、押し歩く際のカタチです。完全に展開した状態で歩くには迷惑かな、と思う場所ではこのスタイルで。3秒くらいでできます。この時点で、ペダルは折りたたんでいた方が歩きやすいかも。
こちらは、ハンドルも折りたたんだ状態です。上の状態から幅が狭くなるので、さらに狭い場所での押し歩きに便利です。
完全に折りたたんだ状態がこちら。6.79kgの車重は、15インチのMacBook Pro(1.83kg)の4台分以下…といってもピンときませんが、自転車の概念が覆される衝撃的な軽さです。
正面から見ると、こんなに薄くてコンパクト。ちょっとしたカバン感覚です。
こちらは代々木方面(神山町)にある、ケーキのように美しいデコレーションが特徴のかき氷(ドルチェ氷と呼ばれています)で有名な「セバスチャン」。テレビや雑誌で取り上げられることも多い言わずと知れた渋谷のかき氷の超人気店で、オーナーは元フレンチシェフで味も絶品という噂ですが、今回は時間の関係で断念しました。予約台帳のシステムもあるので、先に記入に立ち寄れれば待ち時間はゼロも可能です。
<渋谷の雑踏の中へも自転車と>
セバスチャンから通称オーチャードロード、文化村通りを走り抜けると渋谷のスクランブル交差点がすぐそこに。そのすぐ手前にあるのが、こちらの「渋谷西村 フルーツパーラー道玄坂店」。フルーツ店の2Fのパーラーでいただけるのは、フルーツ専門店だから叶う極上のフルーツを使ったスイーツの数々。瑞々しいフルーツをたっぷり使ったかき氷は絶品!
そしてやって来たのは、様々なショッピングが楽しめる渋谷ヒカリエ。駐輪場もありますが、バックパックにササッと入れてそのままエスカレーターで上がれば早い!
ヒカリエの5Fにある「茶庭 然花抄院 渋谷ヒカリエShiQs店」にお邪魔しました。原宿からの移動で程よい汗をかいた後のかき氷は、それだけでも最高の心地よさですが、まろやかでお茶の味がしっかりしつつも苦味はなく、さすがお茶屋さんといった感じの美味しさに癒されました。
帰りは渋谷から半蔵門まで一気に移動。簡単にここまでコンパクトになり、気軽に何処へでも持ち運べるフォールディングバイクは他にはほとんど見当たりません。その真のアーバンコミューターとも言えるA-bikeを宿泊先までデリバリーしてもらいレンタルできる「WHeeLING TOKYO」は、今後広く知られるべきサービスですね。
今回巡ったルートはこちら。
WHeeLING BIKE
英国のスティーブ・ジョブズともいわれる発明家クライブ・シンクレア(Clive Sinclair)がこの世に産み出した、最もコンパクトな折りたたみ自転車A-bike。高い強度を持つガラス繊維強化ポリアミドとアルミニウムで構成された車体は、非常に軽量でありながら充分な耐荷重性能を持ち合わせています。
車重:6.79kg
走行時:全長96cm × 全高96cm × 全幅47cm
折畳み時:高さ69.5cm × 幅41cm × 奥行21.5cm
タイヤサイズ:8インチ(ノーパンクタイヤ)
乗車制限:体重100kgまで
<WHeeLING TOKYO 料金例>
1日プラン:2,500円(往復デリバリー料、消費税含む)
連泊プラン:当日返却料金 2,500円 + 翌日以降 1,000円/日
*すべてのレンタルプランに専用バックパック、ヘッドライト、ワイヤーロックが無償で付属します。
*その他アクションカメラマウント付などのプランも用意されています。
*貸し出されるすべてのWHeeLING BIKEはもしもの自転車事故に備えて、一般社団法人 自転車安全利用促進協会(BiSPA)の自転車損害賠償保険「BiSPA法人」に加入しています。
*Link → WHeeLING TOKYO 公式サイト
WHeeLING BIKEで採用しているA-bike(SINCLAIR RESEARCH A-bike city)は販売もされています。ずっと手放さないで一緒に何処へでも行きたい方には、購入がオススメです。
*Link → SINCLAIR RESEARCH A-bike city 販売ページ
そしてなんとこのグッドタイミングで、ミニベロファンに嬉しいお知らせが!
2019年7月9日発売の「別冊少年マガジン」8月号より、こんちき先生による少女×折り畳み自転車のゆるかわDays『おりたたぶ』が新連載スタート!その第1話のタイトルにA-bikeが登場しました。
*Link → 『おりたたぶ』「別冊少年マガジン」8月号より新連載開始!(講談社 少年マガジン NEWSページ)

©講談社 折り畳み自転車好きの方々に愛される漫画になってほしい、そして折り畳み自転車の魅力をまだ知らない人にも折り畳み自転車の魅力が届けられるような漫画になってほしい、という思いで漫画作りがされているそうです。ぜひチェックしてください!
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