自転車もファッションの大切なアイテムのひとつ。オシャレに気を使うなら、自転車もきちんとした品質でしっかり走れるものに乗らないと恥ずかしいですよね。
街乗り用の自転車としてオススメしたいのが「ミニベロ」。タイヤのサイズが小さい自転車(小径車とも言います)のことを言います。タイヤが小さいからと言って、ペダルをクルクル早く回さないと進まないというわけではありません。きちんとしたブランドのミニベロは、ペダルを1回転させるだけでシティサイクル(ママチャリ)以上にタイヤが回るようにできている(ギア比と言います)ので、普通に漕ぐだけで楽に速く走ることができます。
ミニベロは漕ぎ出しが軽く小回りも利くので、信号や細い路地の多い街なかを移動するのにピッタリ。また、見た目も可愛らいしいものやスタイリッシュなものが多いので、お洒落アイテムのひとつになります。今回は街乗りにオススメのお洒落なミニベロ6台を、ミスキャンパス関西学院2019のファイナリストの皆さんに紹介していただきましたので、ぜひご覧ください。
ENTRY 01
BROMPTON M6L × Iwamoto Kokoro
法学部法律学科2年の岩元こころさんは、美味しいものを食べるのが好きで、好きな食べ物はパン。街なかを散策しながらパン屋巡りをするのなら、このBROMPTON(ブロンプトン)がぴったり。BROMPTONはイギリスの自社工場によるハンドメイドで高い信頼性を誇るフォールディングバイク(折りたたみ自転車)で、芸能人御用達にもなっています。
*BROMPTON 公式サイト
*岩元こころさん プロフィール

写真のBROMPTONは、M6L(Color:フレイムラッカー)。BROMPTONではハンドル形状、リアキャリアの有無、ギアの段数の違いにより複数の製品が用意されている。またフレームの素材、カラーもオプションで選ぶことができ、その他特別仕様、記念モデルはコレクターズアイテムとなっている。

ハンドメイドで高い信頼性を誇る英国製のBROMPTONは、街なかから神社仏閣、雄大な自然の風景まで、様々なロケーションにもよく馴染み、写真好きなユーザーも多い。フォトコンテストなども定期的に行われているので、参加してみるのもオススメ(但しレベルも高い)。

後輪をワンアクションで前方に折りたためば、スタンド無しで自立する。旅行、サイクリング、アウトドアなど様々なシーンでのBROMPTONの楽しみ方は「with BROMPTON」で豊富な記事を読める。

専用のお洒落なフロントバッグはワンタッチで着脱してそのまま鞄として持ち運べるので、目的地での買い物にもとても便利。センスのいいバッグが多数揃っていて、自分のライフスタイルや使用シーンに合わせてチョイス可能。写真の製品は、Sバッグ(Color:Union Jack)。

見るからにコンパクトで女性でも持ち運びしやすいBROMPTONは、折りたたまれた状態も美しい!考え抜かれた設計により無駄なくギュッとコンパクトになり、眺めているだけでウットリ。サイクリングに、旅にと連れ出してこその自転車だが、リビングにも飾りたい、所有欲も満たされる製品。英国の文化も含め、BROMPTONに乗っていれば分かってるな、というイメージがあるので、熱狂的なファンも多い。
ENTRY 02
CarryMe × Katayama Risako
経済学部2年の片山莉紗子さんの趣味はカフェ巡り。梅田や神戸といった街なかによく行かれるそうなので、細かい路地にも有利なこのCarryMe(キャリーミー)が便利です。CarryMeは折りたためば筒状に細長くなりそのまま自立するので、自宅や出先での保管にとても便利。カフェに行っても店内に置かせてもらうえることがほとんどです。見た目の可愛らしさに反してディープなマニアも多いので、いろんな方にオススメのミニベロです。
*CarryMe 公式サイト
*片山莉紗子さん プロフィール

見慣れない形状のCarryMeはこう見えて乗り手の身長を選ばず、8インチサイズのタイヤながらも適切なギア比の設定によりしっかり走ることができるスグレモノ。写真のCarryMeは、エアータイヤ仕様でカラーはスミレ。パンクと無縁のソリッドタイヤ仕様も用意されているのが面白い。フレームカラーはノーマルでも多数のラインナップがあるが、フレーム表面の強度・耐久性も向上するカラーオーダーシステムも用意されているので、自分だけのカラーリングを楽しむことができる。

CarryMeは折りたたんでも自立し、コロコロと転がすこともできる。折りたたんだ時の接地面積はなんとA4用紙サイズに収まり、縦長ロッカーにもすっぽり入るので職場にも乗って行ける。一般的には通勤電車に自転車を持ち込むのはマナー的にNGだが、人ひとりよりも細いCarryMeなら可能かもしれない。

CarryMeは折りたたみも簡単なので、ゴルフバック感覚で車のトランクに積んだり、専用の袋に入れれば気軽に電車でも移動(輪行と言います)できるので、人気の高いミニベロだ。ユーザー同士のグループもあり、緩く楽しいミーティングも開催されている。 *関連Link → 街に優しい自転車 キャリーミーでポタリング「Carryme-Day in UENO 6th」イベントReport
ENTRY 03
BRUNO MIXTE F × Seto Kurumi
社会学部社会学科4年の勢登くるみさんは、ダンスサークルに所属し、卓球が好きというアクティブな女性。可愛らしいルックスながらも活動的な「旅自転車」、BRUNO(ブルーノ)ブランドとどこか共通しています。BRUNOでは、普段は特に存在を意識していないけど少し冒険した時に「Brunoが有ったから、できたんだ」と感じられる製品、長く使える道具として、軽量で、強くて、速くて、美しい自転車をラインナップしています。
*BRUNO 公式サイト
*勢登くるみさん プロフィール

「旅」といっても、その形は人それぞれ。BRUNOは、1「HOUR」「DAY」「NIGHT」「WEEK」「MONTH」「YEAR」…と、 長さに関わらずそれぞれが一つの「旅」と定義づけている。写真のBRUNOは、Mixte F(Color:BLUE)で、街乗りにオススメの製品。黒や白のほかに今回の青色のようにカラフルなカラーも多数用意されている。

抜群の安定性とキビキビとした小気味良い乗り味は、お散歩自転車の新定番。リーズナブルなプライスも嬉しい。フレームカラーはBLUEのほか、MOSS TURQUISE、PINK、SANDといった可愛らしい色を中心に多数をラインナップ。
ENTRY 04
DAHON Mu SLX × Taichi Maiko
女子だからといって可愛らしいデザインばかりでは物足りませんよね。社会学部社会学科3年の太地真衣子さんには、ミニベロながらもスポーツ志向の、DAHON(ダホン)のMu SLXをチョイスしました。シンプルで飽きのこないデザインのMu SLXは、20インチサイズとしては超軽量となる8.6kgの車重で、女性でも扱いが楽です。よく読む雑誌は旅行誌、旅行で行きたい場所のひとつはアメリカ西海岸という彼女。カリフォルニアで誕生したDAHONを、いつか海外旅行にも連れて行って欲しいですね。
*DAHON 公式サイト
*太地真衣子さん プロフィール

DAHONは世界最大のフォールディングバイクブランドで、折りたたみ自転車のパイオニアとしての歴史や膨大な特許数から、世界的シェア、ユーザー数を誇る。自転車マニアがビギナーに「とりあえずダホン(にしておけばいいよ)」と言うようなメジャーな存在だ。ラインナップは数万円から数十万円まで幅があり、主要な折りたたみ方もいくつもある。

今回のMu SLXのカラーはメタリックグレー。レース用のロードバイクにも多く装備されているShimanoの105というグレードの変速機や、スポークの少ない軽量ホイールを採用し、見るからにスポーツ志向。ドロップハンドルへの変更や、前のギアのダブル化など、更に高速走行に特化したカスタムも可能。

Mu SLXでは、3ステップで誰でも直感的に折りたためるDFS Technologyを採用し、慣れれば5秒で折りたためる。8.6kgの軽さは、小柄な女性にもありがたい。DAHONでは様々な折りたたみ方法が開発され、車体の特性に合わせて採用されている。
ENTRY 05
Tern AMP F1 × Yasuda Mayuka
どんなスタイルでも着こなす社会学部社会学科2年の安田真由香さんには、今回は少しワイルドなイメージに仕上げられた男性っぽいミニベロを。逆スローピングのF1フレームとBMXスタイルを融合させたTern(ターン)のAMP F1というモデルをベースに、カスタムが施されたストリートバイクです。
*Tern 公式サイト
*安田真由香さん プロフィール

写真のAMP F1のカラーはKhaki、サイズは身長160cmの彼女に合わせて460をチョイス。フロントとリアにキャリアを追加し、ハンドル、グリップ、サドルを交換するカスタムが施されている。用途や好みに応じてパーツを追加、交換するカスタムも自転車の楽しみ方のひとつで、中でもミニベロはその自由度が高いことからカスタム沼にハマるマニアが多い。

20インチ(406)の極太ブロックタイヤでクッション性が高く安定した走りができるAMP F1だが、プロムナードなノースロードバーに交換し更にゆったりとした乗り味に。ディスクブレーキは確実な制動力に優れ、悪路だけでなく雨上がりの路面での走行時にも有利。

Ternは2011年に誕生した、フォールディングバイク、ノンフォールディングミニベロ、クロスバイクも展開するブランド。環境問題への意識が高く、都市における最適な移動手段、アーバンコミューターとして自転車を位置づけ、豊富なラインナップを展開している。近年ではeBike(電動アシスト付き)のフォールディングバイクやeBikeのカーゴバイクをリリースし、こちらも注目されている。
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FUJI HELION × Kasai Nao
社会学部社会学科3年の笠井菜央さんは、167cmの長身を生かしてスタイリッシュなストリート系のミニベロも似合いそう。「正統派じゃないことは自分でもわかってます。でも私は今の私が好き」とプロフィールに書いた彼女には、他者に惑わされず独自のスタイルを貫くブランド FUJIの定番ミニベロ、HELION(ヘリオン)をチョイスしました。
*FUJI 公式サイト
*笠井菜央さん プロフィール

このHELIONは、軽快な走行を可能にするバテッドクロモリフレームに、取り回しが楽なフラットハンドル仕様で、用途を選ばず日常のパートナーとして最適な一台。ミニベロには珍しくフレームは3サイズも用意されており、身長152cmから185cmのライダーまで対応。167cmの彼女には、サイズ 50cm、カラー Dark SilverのHELIONを用意した。HELIONシリーズにはドロップハンドルタイプのHELION Rもラインナップ。

FUJIは、世界的なレースで活躍するロードバイクから、オフロードも得意とするアドベンチャーロード、街乗りやキッズバイクまで幅広いラインナップを展開する、120年の歴史を誇る日本発祥の総合ブランド。「ひとことで言えば、ストリート系のお洒落なブランド」と説明されることが多く、アパレルやカフェのスタッフ御用達といったイメージが強いが、片山右京率いるTeam UKYOや日本パラサイクリング連盟(JPCF)に機材サポートをするなど実はレースシーンでも一流ブランドのひとつだ。

今回の車体には、フロントバスケットの追加と、サドルやハンドルグリップを付け替えたカスタムが施されている。サドルはSelle San Marco(セラサンマルコ)のヴィンテージラインから、鋲付きのRegal(リーガル)をチョイス。クラシカルな佇まいのHELIONと相まって、ワンランク上のライフスタイルを演出している。

「運動神経は悪いのでスポーツは観る専門」という彼女だが、またがるとすぐに慣れて、自分の自転車のように楽しんでいた。脚の長さに合わせて上げているが、街乗りではもう少しサドルを下げてゆったり走ってもいいかも。