MissCampusDoshisha2018 × MINI VELO
ミスキャンパス同志社は2009年に地域貢献・地域振興を掲げたミスコンテストとして発足したイベントで、様々な企業から協賛を得ながら、同志社大の学生団体が主催しています。今回はスポーツバイクのビギナー向けの記事として、2018年のファイナリストとして活躍中の6名にミニベロで京都市内を巡っていただきました。
ミニベロとは、タイヤ径が小さい自転車(小径車)の総称です。街乗り用として誰でも気軽に楽しめる自転車でありながら、その可愛らしい見た目に反して走行性能の高いものも多く、軽量化やメカニカルな機構などマニアックでディープなバイクカスタムも楽しめる自転車です。また、簡単にコンパクトになる折り畳み自転車は自宅や職場での保管にも便利で、車や公共交通機関を利用した輪行(りんこう)で何処へでも連れて行けることから、旅のツールとしても多くの方に利用されています。
ENTRY 01 米田紗英さん × DAHON Boardwalek D7
トップバッター、法学部政治学科3年の米田さんは、171cmと高身長で明るく元気一杯なイメージ。猛暑日が続く真夏のロケにも関わらず、颯爽と走ってくれました。自転車は、DAHON(ダホン) というブランドの製品です。DAHON(ダホン)を一言で説明すると、世界最大のスポーツフォールディングバイク専門ブランド。用途に応じて様々なフレーム形状のモデルがあり、毎年リリースされる新製品には注目が集まります。製品の価格帯にも幅があり歴史もあるため、スポーツ系の折り畳み自転車を検討中の方がよく「とりあえずDAHONにしておけばいい」と言われるような、メジャーなブランドです。

米田紗英さんに乗っていただいたのはDAHONのBoardwalek D7(Color:ミストブルー)。エントリーモデルながらもロングセラーの製品でファンも多く、鮮やかなカラーリングやクロモリフレームに映えるヨーロピアンスタイルが特徴。写真のようなバスケットを装着すれば普段乗りに便利で雰囲気もいい。*Link → DAHON
米田さんが最初に立ち寄ったのは、二条城のすぐ北に酒蔵を構える佐々木酒造さん。サイクリングでお酒?!と驚かれる方もおられると思いますが、実はサイクリストにあまり知られていない、サイクリング時にオススメのドリンクがあるのです。

京都で酒というと京都の南の伏見を連想するが、運搬上の利便さで洛外の伏見に移り次第に企業化していったことによるもので、京都の造り酒屋の起源は地下水の良さから洛中、旧京都市内。佐々木酒造の創業は明治26年で、その時点で131軒の蔵元があった。関西大学の調べでは、京都の街の下にはラグビーボールを横向けで水平に切ったような形で、南北に33km、東西方向に12km、一番深いところで水深800メートルの岩盤で出来た水瓶があるそうだ。*Link → 佐々木酒造
こちらが今回サイクリストに紹介したい「白い銀明水」。佐々木酒造さんが日本酒製造のオフシーズンとなる夏に製造販売している、米と米麹が原料の「醸造飲料」で、ノンアルコールなのでサイクリングにもぴったりです。お酒はまだビギナーという米田さんも、この「白い銀明水」はゴクゴクと美味しく飲まれました。

「白い銀明水」は佐々木酒造が、京都市産業技術研究所、京都大学、京都府立大学、京都府農林水産センターなどとの共同研究により開発した、ノンアルコール米麹飲料。米由来の旨みと甘み、梅エキスの酸味が程良く調和し、ほのかに甘くすっきり爽やかな飲み口だ。脳の働きをサポートするブドウ糖のほか、食物繊維、アミノ酸も含む天然飲料で、食欲のない時、風呂上がり、スポーツの後、仕事や勉強の合間など、アルコールを含まないので小さい子どもからお年寄りまで幅広い年代の方に楽しんでもらえる。4月から9月までの期間限定販売。
涼を求めて祇園白川へ。この日は子どもたちが川へ入り、楽しそうに遊んでいました。平安神宮の大鳥居前から祇園を縫うように流れて鴨川に至る白川沿いでは、情緒豊かな町屋を眺めながらゆったりと路地をサイクリングできます。
鴨川から白川、琵琶湖疏水を上流に遡り、南禅寺へ。後ろのアーチは、琵琶湖疏水の分流が流れる「水路閣」と呼ばれる水道橋です。自然豊かな境内に少し入るだけでも涼しく感じられ、しばらくここでゆっくりしたい気分に。

境内に水を通すためにつくられた水路閣は、延長93.17m、幅4.06m。レンガを用いたアーチ構造のデザインは当時斬新で「景観を損なう」と批判する人も多かったとか。今では経年変化によって味わいが増し、京都を代表する人気の観光名所となった。紅葉の名所、撮影スポットとしても有名。
暑い日でも、木陰を自転車走り抜けると気持ちいいものですね。ミニベロで移動すれば自由気ままに移動でき、おまけに運動にもなるので夏バテ予防にもなりそう。
ENTRY 02 塩崎珠緒さん × FUJI HELION
2番目に登場していただくグローバル地域文化学部グローバル地域文化学科2年の塩崎さんは、得意な英語を生かした仕事に興味があるそう。こちらのミニベロは、日本発祥、今はアメリカのメジャーブランドとして世界中で愛されているFUJIです。FUJIはレースで活躍するロードバイクから、オフロードも得意とするアドベンチャーロード、街乗りやキッズバイクまでラインナップする総合ブランドですが、今回はMINI LOVEでの記事ということで、オシャレな定番ミニベロ「HELION(ヘリオン)」に乗っていただきました。

塩崎珠緒さんに乗っていただいたのは、FUJIのHELION(Color:Brilliant Red)。クロモリフレームに細部に至るまでクラシカルな佇まいで、ワンランク上のライフスタイルを演出。FUJIを一言で言えば、ストリート系のお洒落なブランド。HELIONを自然に乗りこなせば、感度の高い人から「おっ」と思われるかも。*Link → FUJI BIKES
白川疏水のせせらぎが心地よい散策道沿いの一角にあるこちらの建物は、ヴォーリズ建築事務所の設計による「駒井家住宅」。駒井家が土地および建物を公益財団法人日本ナショナルトラストに寄贈され、修復ののちボランティアに支えられながら一般公開されています。

当日は前を通り過ぎただけだが、団体でなければふらっと立ち寄って事前申請なしで見学できる。*Link → 駒井家住宅
蹴上で二つに分かれた琵琶湖疏水の一つが、南禅寺の水路閣を通って哲学の道に沿って流れ、一乗寺で高野川に出るのが白川疏水。塩崎さんには、駒井家住宅から北上して一乗寺まで走っていただきました。到着したこちらのオシャレなお店は「恵文社一乗寺店」さんです。お店の方のセンスでセレクトされた本と、思わぬ出会いが期待できる素敵な書店です。

同店は「本にまつわるあれこれのセレクトショップ」として、本だけでなく、本のある生活が豊かになるようなアイテムも扱う。地元の学生、無名なアーティストたちへのレンタルから、自主企画の展覧会を頻繁に行うギャラリーや、衣食住を中心とした生活にまつわる書籍と、それらとリンクするような生活雑貨を提案するフロアも併設し、いつ訪れても新しい出会いがある。*Link → 恵文社一乗寺店
ランチしにフラッと入ったのは、タイの雰囲気でいっぱいの「パンとごはん AOW」さん。タイの小さな田舎町 “PAI(パーイ)” でお店をスタートし、2013年にこちら一乗寺に移転してこられたそうです。
塩崎さんがいただいたのはAOWさんイチオシの「ゲーンカリー」。タイのココナツミルクを使ったカレーで、タイカレーは本来レモングラスなどのフレッシュハーブでカレーペーストを作りますが、このカレーは珍しくスパイスも入っています。カレーらしいスパイスが入ってるのでマイルドで、インドカレー的なテイストになっていました。

自家製酵母パン、旅で出会ったごはん、PAIの生活から生まれた服などを販売する「パンとごはん AOW」さんはパン部門を切り離し、この夏新たに三条大橋や出町柳で曜日を区切って営業するお店「自家製天然酵母パン Magic flour マジックフラワー 」をスタートさせた。
AOWさんでゆっくりさせていただき、また散策に。のどかな雰囲気の一乗寺駅は、叡山電鉄で出町柳駅から3つ目の無人駅。この辺りは派手な観光地とは異なり、気ままに散策するのにちょうど良い気どらない街並みが広がっています。
ENTRY 03 七原月乃さん × Pacific Cycles CarryMe
No.3の七原さんは、上品タイプながらも可愛らしい天然さも持ち合わせる、政策学部の3年生。自転車は、極小径車のCarryMeに乗っていただきました。Pacific Cyclesはその高い技術力から有名な自転車を色々と手がけており、自転車業界では一目置かれる企業です。CarryMeはカラフルなフレーム色やとても小さなタイヤから可愛いイメージが先行しますが、慣れれば20秒で簡単に折り畳め、折り畳んだ状態での面積は何とA4サイズ、しかもしっかり速く走れるという優等生なミニベロです。

七原月乃さんに乗っていただいたのはPacific CyclesのCarryMe(Color:キャメルブラウン)。手に持っているのは、折り畳んだ状態で上からすっぽり被せることのできる車体カバーを折り畳んだ状態のもの。CarryMeは折り畳めば縦に細長くなるので公共交通機関への持ち込みにも場所を取らずに有利で、ホイールサイズからは想像できない走行性能を持ち合わせるため、機能的にも非常に優れた製品だ。*Link → Pacific Cycles CarryMe
今回はせっかくなので、鉄道で山科まで足を延ばしてみました。ここ山科には琵琶湖と京都市内を結ぶ琵琶湖疏水の流れがあり、特に春は桜並木を鑑賞するに絶好のスポットですが、それ以外も四季折々の美しさに触れることのできる落ち着いた土地です。この日はちょうど雨上がりで辺り一帯がひっそりとしており、静かに散策するには最高のミニベロ日和。山科疏水沿いに走ったり、住宅街の中を抜けながら街の空気を感じたりと、気ままにポタリングを楽しみました。
山科駅北側の疏水のあるエリアをひとしきり楽しんだ後、さらに北上して毘沙門堂門跡を訪れてみました。青蓮院・三千院・妙法院・曼殊院と並び、京都天台五門跡のひとつに数えられている毘沙門堂の霊殿は江戸時代に御所の御霊屋が移築されたもので、境内は紅葉の名所として知られています。

毘沙門堂門跡の境内には、秋の紅葉のほか、春には樹齢150余年、高さ約10m・枝張り約30mのシダレザクラ「般若桜」や約40本の桜が彩り、山科疏水沿いの桜並木と併せて観光スポットとなっている。
四条河原町に移動してきました。鉄道やバスを利用して素早く移動しピンポイントでサイクリングを楽しめるのは、手軽に折り畳むことのできるCarryMeだからこそですね。四条通や河原町通などは時間帯により自転車での通行が禁止されていて注意が必要ですが、高瀬川沿いの木屋町通は気持ちよく散策できます。この辺りも川沿いに桜並木続き、特に春は美しい景観を楽しめます。

高瀬川は元々、水運利用のために開削された運河で、江戸初期から明治にかけて多くの舟が行き交った。水深が浅いことから、物流には底が平らで喫水の低い高瀬舟と呼ばれる小舟が用いられ、川の名前にもなった。京都市内には琵琶湖疏水をはじめ古くからの運河が多数残されているので、川沿いをサイクリングするのも楽しい。
高瀬川沿いにそのまま下り五条通の南側へ。この辺りは近年まで五条楽園と呼ばれた一帯で、風格のある建物がところどころに残っています。中でもひときわ目を引いた建物がこちらのお茶屋本家三友。今は営業されていないようですが、旅館や料亭として活かしてほしい佇まいですね。近隣には元遊郭の建物をリノベーションした旅館やカフェもあり、訪日観光客やレトロ建築ファンの注目するエリアとなっています。
ENTRY 04 笹井千織さん × BRUNO Mixte F
法学部法律学科2年の笹井さんにはBRUNOのMixte Fに乗っていただきました。おっとり見える彼女ですが、休日には友人を乗せて自分の車でドライブに出るようなアクティブ派。可愛らしいルックスながらも活動的な「旅自転車」として有名なBRUNOブランドとどこか共通していますね。

「旅」といっても、その形は人それぞれ。BRUNOは、1「HOUR」「DAY」「NIGHT」「WEEK」「MONTH」「YEAR」… 長さに関わらずそれぞれが一つの「旅」と定義づけている。そして普段は特に存在を意識していないが、少し冒険した時に【Brunoが有ったから、できたんだ】と感じられる製品、長く使える道具として、軽量で、強くて、速くて、美しい自転車を用意している。笹井千織さんに乗っていただいたのはBRUNOのMixte F(Color:TURQUOISE)。オプションパーツの前かご(写真はBRUNO BASKET DEEP)を装着することで、普段使いにもさらに便利になる。*Link → BRUNO
上の写真は京都府立植物園の正門へ至る、木漏れ日の気持ちいいアプローチ。開園当初から植えられ樹齢90年になるクスノキの並木です。笹井さんは初めてこの植物園にやって来たそう。日本で最初の公立植物園として開園した京都府立植物園は、24ヘクタールの広大な敷地に5000種類、12万本もの植物が植えられ、四季折々楽しめる花壇や庭園、温室があります。天気の良い日にはピクニックにも良さそうですね。
植物園から賀茂川沿いに北上して、上賀茂を訪れました。この辺りは上賀茂神社に仕える神職(社家)の住宅が集まっていた町で、この社家の町並みは現在、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。さらさらと流れるせせらぎに沿って社家邸宅の門や土塀、小橋が連なる光景は風情満点。ゆっくり景色を見ながら走りやすいミニベロにおすすめのエリアです。

今はおよそ20軒ほどになった社家住宅だが、江戸時代には300軒を越える社家があったそう。上賀茂神社から流れる禊の清流「明神川」の水を家の敷地内に引き込み、生活用水や庭園の遣水、そして身を清める禊の水として利用していた。
社家の町並みを通って、上賀茂神社へ。世界遺産「古都京都の文化財」の構成要素の一つとしても知られ、まさに京都を代表する神社の一つです。先ほどの「明神川」は、この上賀茂神社の境内を流れる「ならの小川」から注いでいるものです。
賀茂川の河川敷には、未舗装部分が多いものの自転車でも走りやすい道が通っていて、笹井さんも終始楽しそうに走られていました。部分的に交通量が多くて走りづらいエリアもありますが、京都市は10km四方の中に主だった観光スポットが収まっていて中心部は平坦な地形なので、ミニベロにちょうどいい土地ですね。

今回笹井さんが巡った京都府立植物園や上賀茂神社の横を流れる賀茂川は、出町柳で1本の川となる「鴨川」の、出町柳より上流で西側を流れる川を指す。これは、上賀茂神社と下鴨神社を「賀茂」と「鴨」を振り分けて呼んだことに倣ったもの。出町柳で賀茂川と合流するもう一方、東側の川は高野川。
ENTRY 05 鍋島恵里奈さん × Daytona PotteringBike DE01
夏が苦手という噂のあった文学部英文学科3年の鍋島さんには、DaytonaのPotteringBike DE01に乗っていただきました。特徴はズバリ!電動アシスト自転車である点。そして電動アシスト自転車には見えないという点も大きな特徴です。坂の少ない京都市内で電動アシスト自転車?と思われる方もおられると思いますが、電動アシストだと夏でもほとんど汗をかかずに済むので、夏が苦手という噂の鍋島さんにもお勧めできるのではないでしょうか。走行中は風を感じられるので、むしろ気持ちいいんですよね。

バイクパーツの製造や販売で長い実績のあるデイトナが作った、電動アシストに全く見えない電動アシスト付きのフォールディングバイク。バッテリーはレザーバッグに収納し、モーターはハブモーター、ハンドル周りにメーター類を配さないことで、一見普通の自転車のようにスッキリと仕上げられているのが特徴。鍋島さんが手に持っているのは、オプションの輪行バッグ。自転車を折り畳み、持ち運ぶときに使う。折り畳めると自宅でも屋内に持ち込めて便利だ。*Link → Daytona PotteringBike
鍋島さんが訪れたこちらは、下鴨神社です。神社仏閣のある風景と自転車って不思議と相性がいいですよね。PotteringBikeは最新のテクノロジーが詰め込まれた自転車ですが、クラシカルにも見えるルックスが丁度いいですね。
神社本殿の東側、御手洗池の前にある御手洗社。社が井戸の上に建てられていることに由来して、正式には井上社という。暑い夏の日、自然豊かな境内を訪れて、冷たい湧水で涼を取るのもいいものですね。
下鴨神社の境内には「糺の森(ただすのもり)」と呼ばれる原生林が広がっています。森には、御手洗社の前の御手洗池から流れ出る御手洗川をはじめ、泉川、奈良の小川、瀬見の小川と、4本の小川が流れています。境内には自転車は進入禁止ですが、東西に通り抜けるこちらの道は押し歩きで通行できます。清流にかかる石橋は、ジブリか何かの物語のシーンの様に幻想的です。
賀茂川と高野川に挟まれたデルタにあるのが下鴨神社。糺の森を抜けてすぐの高野川に出てみました。賀茂川、高野川を含めて鴨川は遊歩道が整備されていて、京都で南北に移動する際にとても便利です。自転車専用道路ではないのであくまでも歩行者優先ですが、ミニベロでゆっくり散策するにはいい道です。
晩夏の京都。当日は暑い中にも秋の気配を感じる風が吹いていました。ゆっくり街を流して走り、季節を敏感に感じることができるのがミニベロの良さですね。
ENTRY 06 西村まりなさん × Tern Link C8
法学部法律学科3年の西村さんには、今出川キャンパスのすぐ南に広がる京都御所周辺をミニベロ定番のブランド Tern(ターン)のLink C8で巡っていただきました。Ternのフォールディングバイク(折りたたみ自転車)は低身長の方から高身長の方まで乗れるのも特徴のひとつで、172cmと高身長の西村さんにもぴったりですね。少し太めのタイヤで乗り心地も良く、ミニベロ初心者の方でも安定した走りが楽しめるモデルです。

Ternは、都心部での最適な移動とスポーツ・フィットネスを目的としたアーバンコミューターを届けるために生まれたブランドで、フォールディングバイクや折りたたまないタイプのミニベロ、そして近年ではクロスバイクなどもリリースしている。Ternのフォールディングシステムはシンプルながらも新しい技術によるもので、慣れれば誰でも10秒以内で折りたたむことができる。当日は、オプションパーツの前かご(HoldAll Basket)やフェンダー(泥除け)を装着し、よりタウンユースに便利な仕様にした。*Link → Tern Bicycles
京都御所と自転車といえば、「御所の小道」や「御所の細道」が有名です。砂利が敷き詰められた御所の中を自転車で移動するのに、誰かが通った轍を毎日同じようにみんながなぞって自転車を走らせて自然に出来上がった道です。砂利は定期的にメンテナンスされているので姿を消してしまうこともありますが、御所を訪れた際にはぜひ見てみてください。
京都御苑は自然豊かな森が広がっているため、東部分は「森の博物館」として解説板などが整備されています。その中の「母と子の森 文庫」で休憩しながら、上手く撮れたかチェックを。

写真は、子ども向けの自然に関する本を備えた「森の文庫」。自由に本を取り出し、森で見つけた鳥や植物などを図鑑で調べたり、ゆっくりと読書を楽しむことができる。4月から11月まで開いているが、当日はあいにくの天候で閉まっていた。
そのまま京都御苑を東に出て、次に訪れたのは京都三名水のひとつ「染井の水」のある梨木神社。御苑に隣接する梨木神社は「萩の宮」ともいわれ、京都を代表する萩の名所として知られています。ちょうど萩の季節で、参道から社殿前まで咲きみだれる萩の花を見ることができました。
気軽に走れるミニベロなので、細い路地裏を散策して小さな雑貨店や素敵なカフェを発見することも。京都は道が碁盤の目に走っていて、三方の山で方角を把握しやすいこともあり散策に向いています。また、お香の匂いや川のせせらぎ、托鉢(たくはつ)のお坊さん、裏路地で感じる京都の生活感など、五感で感じられるのも自転車ならでは。今回ご紹介したミニベロは全て一定の基準を備えたブランドの製品なので、タイヤが小さいからといって漕ぐのが大変!なんてことは一切ありません(自転車のスピードはギア比で決まります)。スポーツバイクの入門用として、ぜひ参考にしてみてください。