豊かな四季折々の自然に恵まれた日本。寒さの厳しい冬は家に閉じこもりがちですが、汗をかかずにサイクリングできる絶好の季節です。木々の緑は少なく寂しい風景ではありますが、人は少なく撮影にはいい点も。今回は、冬の京都でメルヘンなスポットを撮って巡ろうという企画のもと、ストップ&ゴーに最適で小回りのきくミニベロのサイクリングの様子をお届けします。もうすぐ春。皆さんも今から撮影の計画を立ててみては如何でしょう。
ロケは2月初旬、時々雪の舞う寒い日に行いました。あいにく晴れ間が少なく少々寂しい写真になりましたが、工夫次第でそこまで厳しい寒さに見えないようにできるところも、写真の面白さ。あまり暗い写真にならないようにカメラの露出補正を調整しながら、冬らしい風景と少し暖かみも感じられる(?)写真とメリハリをつけて撮ってみました。
最初のスポットは京都府立植物園。日本で最初の公立植物園として1924年(大正13年)に開園、面積24ヘクタールの広大な敷地を誇ります。正門へ至る約250mのシンボルロードでは、気持ちのいいケヤキ並木に迎えられました。
最初のメルヘンスポットはこちら「きのこ文庫」です。本が収納されたきのこ文庫は、全部で4つ。メルヘンチックで面白い風景が広がっています。
園内は、エリアごとのテーマに沿って花や木々が植えられており、フォトジェニックな風景がいろいろ楽しめます。時間が許せば観覧温室の中もオススメです。
次に訪れたのは植物園から西へ10分ほどの距離にある大宮交通公園。子どもが楽しみながら交通に関する知識や、正しいルールが学べる公園で、様々な遊具のほか、蒸気機関車やかつての京都市電(路面電車)なども保存されています。

たとえ近所の小さな児童公園であっても、公園にはレトロな遊具や自然などフォトジェニックな被写体がたくさんあるはず。わざわざ旅行に出掛けなくても、近所を散歩するだけで撮影は楽しめる。ミニベロがあれば更に便利。
お腹が空いたのでランチへ。お店は、自家製パンや手打ちパスタが美味しいパスタcafe「03 slow cafe(マルサンスローカフェ)」をチョイス。府立植物園と大宮交通公園のちょうど真ん中に素敵なお店があって感激!
「最初に来られたお客様は大変迷われるのですが、数回通われるとほとんどの方が2、3種類のローテーションになります。新しいメニューの入れ替えの時にこのメニューはあのお客様がいつもご注文されてたな、こっちのメニューは違うお客様が、って考えだすとなかなか減らすメニューが決められなく、通年用意出来るメニューは極力残すようになって今月で開店から10年、パスタのメニューの数が50種類になりました。」
「商品が多いと食材の管理やオペレーションが複雑になるのであまり経営的には好ましくないのですが、立地的に繁華街とかではないのでお店のお客様は8割程がご近所の常連さん、何年も通われてる方ばかりで商品ごとにお客様の顔が浮かびます。10年しているとお客様もご結婚されたり、お子様が生まれたり環境の変化を見ていると一緒に人生歩んでるみたいで嬉しく思います。これからもお客様の思い出の場所を無くさないようにコツコツとこの場所で続けて行ければなと。」
心温まるお話を伺うことができました。
ランチの後は鴨川沿いにサイクリング。少し南下すると世界遺産にも登録されている下鴨神社(賀茂御祖神社)に到着。こちらはその境内にある原生林「糺の森(ただすのもり)」の清流にかかる石橋です。
京都大学のある辺りを抜けて岡崎へ。こちらは京都市美術館。平安神宮参道の大鳥居が目印の岡崎公園には、京都市美術館、京都国立近代美術館、京都府立図書館などがあり、観光客で賑わいます。

京都市美術館は、東京都美術館に次いで日本で二番目の公立美術館として1933年(昭和8年)に開館した。建築は、「日本趣味を基調とすること」の条件のもと広く公募された設計による、「帝冠様式」の鉄筋コンクリート造り2階建て。
フォトジェニックなメルヘンスポットとして次に訪れたのは、岡崎公園内にある京都市動物園。園内の中央に、レトロで可愛い遊園地があるのです。
岡崎公園の南には、情緒豊かな町屋の広がる祇園を縫って鴨川に至る白川が流れます。石畳の道や舞妓さんの姿、春には桜が咲き乱れ、夜には料亭の灯りもまさにフォトジェニックな被写体に。
今回は、冬の短い1日を使って京都市内の北部を巡ってみました。複数のスポット間の移動にはミニベロがあればスムーズで、被写体を見つけたらすぐに止まれるところも便利です。ぜひ皆さんも撮影のお供にミニベロを使ってみては如何でしょうか。